森崎日記

読書メーターから来ました

大学に行くということ,働くということ (岩波高校生セミナー 10) 感想


「会社が身を削って教育投資した新入社員が外資に引き抜かれてしまう」

「ダラダラと業務をこなす人間の方が得をしてしまう」

などの日本型雇用の問題点や、そもそも最初から終身雇用制は国民全員に適用されていたものではない事を指摘しながら、今後は日本型から欧米型の雇用形態に変わっていき、それにより女性は働き易くなり、また入社したらそこで終わりではなく生涯学習が必要になってくる時代が来ます、という事を言っている本です。

 

この本は今から20年以上前に出た本で、ここに書かれている言説はどれも2023年現在でも

「これからの社会はこうなっていきますよ」

と語られているもので、変わる変わると言われながら中々変われない日本社会の現実を知る事ができました。