森崎日記

読書メーターから来ました

今日はまだフツーになれない (百合姫コミックス) 感想

 普通とは違う生き方をする高橋と山下が、自分と社会のズレに直面する度にお互いがお互いの大切さに気づいていく姿が素晴らし過ぎました。

 

個人的には高校の同窓会で覚えた疎外感を高橋が山下に話す回が、山下の高橋への強い気持ちや二人で社会から外れた人生を歩んでいく事が特に表されているように感じられたので一番好きです。

 

私は、社会からあぶれても自分が掴みたい物の為に進み続ける人の話が非常に好きなのですが、夢を追い続ける高橋だけではなく、掴みたい物が無いけれども社会のレールから外れた山下が高橋と同じ位丁寧に描かれていることで、より広い範囲で普通になれない人間に届くようになっているのがこの漫画の良い所だと思いました。